「母の日」に贈ったもの・・・母になって贈られたもの・・・

【エッセイ】

5月の第2週目は「母の日」

母の日は定番だが「花」を贈ってきた。

カーネーションもあれば、鉢植えされた色とりどりの可愛らしいお花とか。

最近は「花」にプラスアルファーのプレゼントをつけたりもしている。

好みがあるから選ぶのが難しくなる。

ハンカチがいいかな?お菓子がいいかな?

幼稚園のころ

「お母さんの似顔絵を描きましょう!」

はるか昔の記憶なので確かではないが、私も描いたはずだ。

描いた絵の記憶は薄れているが、紙粘土でペンダントを作った記憶は鮮明に残っている。

首からぶら下げるにはかなり勇気のいる代物。幼い私は芸術家ばりの気持ちで作り上げたはずだ。

出来上がりにニスを塗った記憶まである。

ただ、私には絵心がない。

周りのお友達は、ペンダントに「お母さん」の似顔絵を描いていた気がする。

絵を描くことが得意でない私が描いたのは・・・

    ”色とりどりのシマシマ模様”

たぶんもらった母は反応しづらかったのではないだろうか。

「上手ねー」というには微妙だし。コメントしづらかっただろうなぁ〜と。

母になって・・・

子供が保育園で、ある程度お絵描きや工作ができるようになると、先生たちはお母さんを喜ばせてあげよう!と子供以上に演出を凝らしてくれる。

飛び出すママの顔。

顔は子供が描いたのだろうけど、飛び出すカードは大人の手が入っているのが丸わかり。

先生、ご苦労様でした💦

子供が成長するたび、バージョンアップする「母の日プレゼント」

母は母で、プレゼントに知らないふり。ついつい喜びの演技に拍車がかかる!

先生、母もガンバッテいますよ!

そう思うと、あの頃の母の気持ちがわかった気がする。

芸術的にはあまり才能がなくても、他にはない「ペンダント」。嬉しかったはず??だ。

いつの頃からか・・・

5月の2週目の日曜日。自分であくせくご飯の準備。

「できたよ〜」と声をかける。

今日は何の日かわかってますか!!とアピールするが

「あーお金がなくてー。あははははー」

小さい頃が懐かしい。

わかっていますか、あなたたち。

母は物が欲しいのではありません!気持ちが欲しいのです。

大きくなって、子供がそれぞれ自分の時間を大切にするようになると、母の日イベントは二の次だ。

まぁ、私もそうだったなぁ・・・。

仕方ないかとわかっているがこれはこれで寂しいものだ。

『母の日』ではなかったが・・・。

娘が中学校を卒業して数日後。手紙を贈ってくれた。

「毎朝、起こしてくれて ありがとう。」

「お弁当作ってくれて ありがとう。」

「クラブの試合、応援しに来てくれて ありがとう。」

感謝の言葉はイベントの日にもらえるから『特別』なのではないと実感した。

今週末は「母の日」

たまには母から娘へ言葉を贈ってみようじゃないか!

「あなたの母になれて ありがとう!」

今でもその手紙は大切にとってある・・・。

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