5月5日、ゴールデンウイーク中に帰省していた息子が一人暮らしの家へ帰っていった。
4月26日から実家に帰省し、あっという間の10日間だった。
帰省したからといって何をするわけでもなく、携帯を見たり、テレビを見たり。
私は1ヶ月ぶりの息子が、どのような姿で帰ってくるのか気が気じゃなくてソワソワしていたが、本人は、まるで「ちょっと本屋にでも行ってました。」ばりの普通の帰宅。
確かに、顔を見た瞬間、包容をし合うとか、やっぱり家が良いと号泣する姿が見たかったわけではないが、あまりにも拍子抜けしてしまった。
世の中の、初めて子供を社会に送り出した親御さんに質問します。こんなもんですかね?
以前も書いたが、息子は発達障害。
周りの人は、「多分、おしゃべりの苦手なお子さんかしら?」くらいの受け止め方だろう。
私から見る息子の姿は
『超』がつくほどクソ真面目。表情が乏しく、人と話すのが苦手。矢継ぎ早に話されると、頭の中で処理しきれない。
そんな息子が心配で、彼の前に転がる小石を率先してどけてきた母は、彼の”意志”にも蓋をしてしまっていたのかも。
そんな私に彼は反抗したかったのかな。
自分で見つけた会社に就職し、地方での一人暮らしを選択した。
これは私に「子離れしなさい」と神様からのメッセージなんだろうな。
1ヶ月前、「頑張って!」と背中に向かって声をかけ、涙をこらえながら駅まで送った私。
「じゃあね」と一言だけで行ってしまった息子。
1ヶ月が経ち、今か今かと帰宅を待ちわびる私。
「ただいまぁ〜」と買い物帰りのように帰ってきた息子。
この1ヶ月で表面上ではわからないが、心はきちんと成長していたようだ。
食べた食器をすぐ洗う。
布団をきちんと上げ下ろしする。
家にいた頃には見受けられなかった姿だ(私が彼の自立を詰んでしまっていたからなぁ)
「一人暮らしで何が大変?」
「掃除かな。一週間に一回はちゃんとやってる。」
「食事はちゃんと食べてる?」
「うん。最初の給料がでるまでは、
できるだけ節約。もやしって安いね。」
(胸が締め付けられた)
5月5日子供の日。一人暮らしの部屋へと帰る日。
来た時のスーツケースを置いて帰らせ、倍のサイズのスーツケースで帰らせる私。
わかっています。わかっています。
今回だけ・・・
スーツケースにあれやこれやと詰め込む母をどんな気持ちで見ていたかわからないが
彼は「じゃあね」1ヶ月前と同じ言葉で実家を後にした。前と変わらないが、なぜかたくましく見えた彼の背中に、今回は笑顔で見送る。
追伸 今度はお盆に帰っておいで。
体に気をつけて!
〜パパさんには怒られた〜
スーツケースの中身はほどほどに!と
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