新学期が始まりあっという間に1ヶ月が過ぎた。
今年度は1年生の担任。勝負の月。
入学式
入学式はどんな子でも緊張と楽しみとやる気のエネルギーで溢れている。
保護者も子供の新スタートを応援するため嬉しさを隠せない。
担任はというと
名前と写真を照らし合わせ、中学校からの申し送りに目を通し入念な準備をしていく。
いざ生徒の顔を見ると写真ではわからない表情が見受けられ、その子がどのような子か瞬時に判断せねばならない。これがまた神経を使う💦
アンテナを張り巡らせる瞬間。
体育館で担任紹介があり、保護者と新入生からのくいいいるような視線が痛い。
(女優ばりの笑顔を振りまく💦)
教室で簡単な自己紹介と簡単な学校生活のルール説明。目では一人一人の様子を確認。
明日からの連絡をして終わるのだが、終われば、保護者が我が子の相談をしておきたいと長蛇の列。
この日は本当に普段授業をする時の何倍もの緊張感を味わうんだなぁ。
担任として掛ける言葉
入学式はもちろん、どの子も新しい生活に未来の自分を夢見ている。
担任の言葉でその未来が希望に溢れたものになるかどうかが決まってくる。
とても大切な日・・・
言葉のチョイスを間違えてはいけない。
保護者も我が子を守ってくれる人がどんな人か推しはかっているはずだ。
私がこの時必ず話すこと
「高校生になって、手を繋いで仲良しこよしをしなさいとは言いません。ただ、おはよう・ありがとう・ごめんなさい が言える関係にはなりましょう。
この言葉を言って減るものはありません。知らない間に何かが増えているでしょう。その何かを見つけてください。
一生の宝ができると思います。」
1年担任を持つときは、必ずこの話をする。
そして最後に「『思いやり』の心を大切に」で締めくくる。
学校生活は小さな社会の場
幼稚園や保育園では生きていく上で周りに誰かがいることを知る。
小学校では助け合いや協調性を学ぶ。
中学校では大人に対抗すべく、社会の理不尽さに反発したくなる。
高校では・・・
この時期が一番もどかしい。
大人でもなく子供でもない。
反抗すれば、もう大人の仲間入りなのだからと指摘され、意見を言えば、まだまだ子供だと諭される。
本当に身動きのしづらい年齢だ。
入学してきて卒業するまでのこの微妙な時期。彼らは三年間で自分なりに腹落ちさせていく。
入学してから1ヶ月
中学の反発心が抜けきれず、目を吊り上がらせて入学してきた子たち。
ポケットに手をツッコミ、大人の言葉に素直に耳を貸すことができなかった子たち。
人としゃべるのが苦手で後ろ向きだった子たち。
「おはよう」「また明日」と声をかけ続けた1ヶ月。
4月の終わりには、軽くうなづくようになった。
こうなればしめたもの!
生徒との戦いは始まったばかり。
来年の3月、吊り上がっていた目がタレ目になりますように! さぁ 5月の始まりです。
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